2012年3月28日水曜日

マルチビタミン サプリメントの摂取時間

マルチビタミン サプリメントの摂取時間

美容と健康のためにマルチビタミンのサプリメントを飲んでいます。





今までは夜、寝る前に飲んでいたのですが

ふと夜ではビタミンをいくら摂取しても取り込まずに意味がないんじゃないかと思いました。





ビタミン剤やその他、サプリメントがもっとも体に有効になる摂取時間はいつなんでしょうか?



また、その理由も教えてください。







ビタミンは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分かれます。



ビタミンA・D・E・Kが脂溶性ビタミンです。ただし、ビタミンKについては、マルチビタミンの中に含んでいないメーカーがほとんどのようです。

これらの脂溶性ビタミンは、脂質成分がない状況では吸収率が低く、空腹時となると、ほとんど吸収されません。

脂溶性ビタミンは脂質成分を摂った食後の方が圧倒的に吸収されます。



水溶性ビタミンとして、ビタミンC・Bがあります。ビタミンB群として、B1・B2・B6・B12・ナイアシン(ニコチン酸アミド)・パントテン酸・ビオチン・葉酸があります。

これらは、水溶性ですから、水に溶けます。ですから、空腹時に摂取したとしても吸収は幾分されます。しかし、満腹時と比較すると、空腹時では吸収率は随分下がります。

このように、ビタミンについては吸収率という点から、食後がよいと言えます。



同時に取った方がよい理由として、もう1つ、ビタミン同士のサポートの効果があります。

ビタミンCとビタミンEは、体の酸化を防ぐビタミンです。いわゆる、活性酸素を退治するという役目をするビタミンです。

ビタミンCは、体の60%をしめる水の場における酸化を防ぎます。細胞膜の脂質の部分の酸化を防ぐのは、脂溶性ビタミンEです。酸化を防いだビタミンEは役目を終えます。ところが、ビタミンCが十分あると、ビタミンCによってビタミンEは復活し、酸化を防ぐ力を取り戻します。

このように、ビタミンCはビタミンEをサポートします。

ビタミンB群でも、B2の不足はB6の不足を招き、B6の不足はナイアシンの不足を招きます。

同時摂取で、ビタミンは摂るということが大切になります。



ビタミン以外では、ミネラルが重要なものです。基本的には、ミネラルも、食後ビタミンと一緒に摂取すると効果が上がります。

ミネラルの1つ、セレンはビタミンEと協力して酸化を防ぐ働きがあります。その力はビタミンEよりも強力です。



ミネラルの吸収については、1点問題があります。ミネラルは吸収されにくいということです。

その打開策として、クエン酸があります。

食事の際、梅干し・みかんなどから、クエン酸を摂ると、ミネラルをクエン酸が包み込み、ミネラルはとても吸収されやすくなります。これをキレート作用と言います。ビタミンCはこのキレート作用をさらに強化します。本来吸収されにくいミネラルもクエン酸とビタミンCが一緒なら、吸収率は格段によくなります。食物繊維などがあると、ミネラルは吸収されにくいのですが、クエン酸に守られたミネラルなら次々と吸収されます。



サプリメントは食後すぐということが基本です。



もっとも、ヒアルロン酸・アミノ酸など、就寝前がよいものもあります。これらは眠っているときに分泌される成長ホルモンの助けを借りて、美肌効果などの効率を上げようというものです。アミノ酸の1つアルギニンは成長ホルモンの分泌を促します。また、このアルギニンが効率よく吸収されるにはビタミンB6が必要になります。たいていのアミノ酸のサプリメントにはビタミンB6が含まれています。★ヒアルロン酸・アミノ酸は就寝前で空腹の状態でも十分吸収されます。



1つ、例外があります。ミネラルのクロムは、ビタミンCと同時摂取すると、体の外へ排出されます。クロムを摂る必要があるときは、ビタミンCの摂取から時間をおくしかありません。クロムには糖代謝を促す働きがあります。クロムは糖尿病予防などのメリットがあります。★ビタミンCを摂ってから、2時間は開けてください。



★基本は、サプリメントの摂取は食後がよいです。できれば、毎食後がベストです。

クロム・ヒアルロン酸・アミノ酸については、上述したとおりです。



ご参考になることがあれば嬉しいです。

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