ビタミンB2やB12 はよく聞きますが、ビタミンB3やB4はないのでしょうか。
たしかに「ビタミンB」という名前のつくビタミンは番号がとびとびです。
なぜこういう命名になっているのかというとビタミン発見の歴史的な経緯によるもの。
ビタミンは研究当初、「脂溶性A」「水溶性B」という2種類に分類されていました。
その後、フンクという生化学者が「ビタミン(vitamin)」と命名。
これは、のちのビタミンB1にあたります。しかし、その後続々とビタミンが報告されるようになり、技術も向上して単離が可能になると、かつて「水溶性B」と呼ばれていたビタミンBは、単一の化合物ではなく、多くの含窒素化合物であることが分かってきました。
そこでこれらを「ビタミンB群」と呼び、そしてこれに属するものを 、ビタミンB1、B2というふうに番号を付けて命名していったのです。
ただし、 ビタミンB3、B4、B5などは、一応報告されたものの、ビタミンと呼ぶには適さない物質であることが判明したため、現在では脱落しています。
現在 「ビタミンB群」 と呼ばれているものには、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、バタミンB12(シアノコバラミン)、およびナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の計8つがあります。
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